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FST工法

湿式二軸低騒音ドリルによる樹脂注入工法

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タイル・モルタル貼り外壁の補修工法として、従来から「ピンニング工法」(外壁を振動ドリルにより孔を開け樹脂を注入し、全ネジピンを差し込み固定する)や、「注入口付アンカーピン工法」(外壁に孔を開け金属系拡張アンカーを打ち込み、拡張アンカーの脳天より樹脂を注入して固定する)が用いられてきましたが、樹脂の注入不良や、共浮き・剥離などの課題が指摘されていました。

FST工法は、振動ドリルの欠点を改善した湿式二軸低騒音ドリル「T- 2 ドリル」と、多層空隙注入ノズルを使用することで、樹脂注入不良や共浮き・剥離を解決した新工法です。

特徴

  • 石・タイル・モルタル貼り外壁の浮き補修に最適。
  • 「T- 2 ドリル」により低騒音・低振動・無粉塵であり、空隙部の粉塵詰まりが生じない。
  • 多層空隙注入ノズル「FS ノズル」の開発により、躯体部および何層に及ぶ剥離層であっても確実に樹脂の注入が可能。
  • 最終工程のラージネックピン(キャップ併用首太全ネジピン)の使用により安全な施工を実現。
  • 共浮き防止機能を備え、穿孔時の共浮き、樹脂注入時の共浮きが生じない。
  • 高意匠性の仕上げができる。
  • 引き渡し後10年間は PL 保険が適用される。

概要

内外壁モルタル、タイル、石版等の浮き補修、落下防止工事を低騒音、低振動、無粉塵で穿孔が行えるとともに孔内と如何なる多層空隙にも樹脂注入が行える工法


FSドリルT-2(湿式二軸低騒音ドリル)、FSノズル(多層空隙注入ノズル)、ラージネックピン(キャップ併用首太ピン)を使用した、アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法

FST工法の特徴

穿孔=FSドリルT-2の特徴は、低騒音(従来比約23.5dB(A)軽減)、低振動、無粉塵(アルコール成分30%の冷却水による孔内洗浄、粉塵の液体化、吸引)で穿孔作業ができるなど、高回転・高トルク・高精度・高作業性、穿孔刃のノンコア化等高機能性能等により、仕上面を破壊することなく穿孔できる(直接タイルに穿孔できる)。


樹脂注入=FSノズルの特徴は、共浮きを発生させず手動でノズルを稼動させて躯体部(従来工法の孔内奥部空気溜りによる注入不良を解決)から順次多層注入ができる。


ピンニング=ラージネックピンの特徴はキャップ一体型の首の太いステンレス製全ネジピン、おさまりがよく抜落ち防止策有り-などで、直接タイルにピンニング、キャップに塗色、高意匠性の仕上ができ、歴史的建物の外壁改修に適した技術である。なお、タイル張替えに比べて同焼成期間が不要となり、新しいタイルで表現できない経年化した風合いの仕上面も再現できる。

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